最近人工知能についてよく聞くけど、結局人工知能とはなんなんだろう…
仕組みがなんとなく知りたいよー…
こんな疑問にお答えします。
人工知能は身近にいっぱい!!
最近人工知能とかAIって言葉、めちゃくちゃよく聞きますよね。
私たちの身近に、それだけ人工知能の技術を生かしたものが溢れています。
例えば、
- 人工知能搭載のエアコン
- AIお掃除ロボット
- SNOWなどの顔認識アプリ
- Googleの広告
- SiriやAlexaなどの音声アシスタント
などなど…あげればキリがありません。
それだけ私たちの生活に浸透してきた人工知能ですが、
人工知能って、正直どうなってるの…?
人工知能とは…一体…
って思って、仕組みについて知らない人がほとんどだと思いますし、知らなくても使えるように人工知能はできております。
でも、ただの機械が知性があるように振る舞うっていう、そんな魔法みたいな技術の仕組み、タネが知りたい…
そんなひともいるんじゃないでしょうか…?
今回は、人工知能とは何かについて、知識ゼロの人でも雰囲気が掴めるようにまとめていきます!
結論:人工知能とはズバリ、ただの計算です
真っ先に結論ですが、人工知能とは、ただの計算です。コンピュータがただただ計算しているだけです。
例えば今流行のディープラーニングとかですと、行列の計算とかがメインになります。具体的な計算方法については今回は立ち入りませんが、一部の人しかわからない超ハイテク技術を使って知能を作ってるんだ!って感じではなく、基礎的な部分は大学数学とか勉強していればわかるレベルです。
残念ながら、私たちが夢見るような、ロボットが考えて行動を出している、というSFチックなものではないです。
あんまり面白くないですね。
世間でよく言われている、人工知能が人間を襲う時代が来るとか、感情を持つ時代が来る、とかいうのは、現在の技術では到底不可能です。
まずそもそも、コンピュータが行えるのは、ただの計算処理である。というのが大前提です。
iPhoneのSiriも、顔認証システムも、大喜利AIも、Google翻訳も、やっていることはコンピュータが計算しているにすぎません。
ここでAIについて、強いAIと弱いAIという2種類の考え方があるのでご紹介します。
強いAI、弱いAIについて
強いAIとは、大雑把にいうと、本物の心を持ち、人間ができるような色々なことをできるAIのことです。ドラえもん、鉄腕アトムなどのイメージです。心といった概念も定義でき、人間と区別するのが難しくなります。
人間の脳は、電気信号を超高速で計算処理してます。それだったら、コンピュータも電気信号の計算処理なので、心が作れるのではないだろうか、と言うのが強いAIの立場です。
弱いAIというのは、ある分野に特化した、道具のようなAIのことです。イメージで言うと、今現在発売されていたり、身の回りにあるものは全て弱いAIになります。
囲碁AIのAlphaGoは囲碁に特化していますし、ルンバはお掃除に特化しています。Google翻訳は翻訳に特化していますね。
ここで、現在強いAIは実現できておりません。
ホーキング氏と共同研究した数学者ロジャー・ペンローズによれば、意識というのは脳の中でおこる量子効果が絡んでいるので、現在のコンピュータでは実現不能、と主張しています。
もしできたとしても、当分先になりそうです。なので、今のAIを考える場合、弱いAIのことを考えればいいです。
人工知能って、知能じゃなくない…?
このように、人工知能の仕組みを軽く見ると、
人工知能とは知能じゃないじゃん!ただの計算じゃん!
って思う人が出てくると思います。この心理的作用をAI効果といいます。
もちろん、ただの計算と言ってしまえばそれまでなのですが、知能かどうかを考えるには、そもそも知能とはなんなのかを考える必要がありますので、一概には言えません。
そもそも人工知能の定義は専門家の間でも定まっておらず、曖昧なものです。
そこで、あるシステムが知能があるか判断する一つの仕組みが考えられました。
どう言う方法かと言うと、
人間がそのシステムを、システムか人間かわからない状態で応答を見て、相手がコンピュータであると見抜けなかったら知能がある、とするものです。
わかりやすい例で言うと、人工知能のLINEアカウントと本物の人間のLINEアカウントを同じ名前などで作り、多くの人に試してもらい、人工知能の方を人間と間違える人の割合が多ければ、それには知能がある、と結論づけます。
これをチューリングテストといいます。
もちろんこれが完全な定義ではなく一つの有名な方法と言うだけなのですが、人工知能の完全な定義については議論が絶えません。
まとめ
- 人工知能とは、ただの計算
- 人工知能の定義は、専門家の間でも決まっていない
- 強いAIは実現するとしても遠い先の話
いかがでしたでしょうか。大体のイメージはつきましたでしょうか。
今回は数学的な仕組みについては詳しく深掘りしませんでした。もちろん人工知能にも色々ありますので、計算モデルも種々雑多です。続きの記事では、人工知能分野の中でも有名な機械学習、特にDeepLearningについて、数式も踏まえて説明しようかなと思いますー!