英単語が全然覚えられない…どうすればいいんだろう…
こんな悩みにお答えします。
そもそも覚えるべき単語数は?
実際に行動に移せても続かない人の特徴として、目標が明確に定まっていないことが挙げられます。
まず最初にしっかりとゴールを決定させましょう。
目指す大学によって覚えるべき単語数は変わりますが、実はある程度の大学に行くために目安となる単語の数があります。
それは、4000単語。
これだけの単語力があれば、旧帝大レベルまでいけますし、単語で困ることはないでしょう。
よってここでは4000単語を目標としていきましょう。
オススメの単語帳は?
ちなみにオススメの単語帳は鉄壁という単語帳です。
もしもう一回高校生をやるなら、この単語帳一冊だけを極めようと思います。
英単語の勉強にはこれは必須だと思っており、僕も受験生の時代に非常に重宝しました。
今も机にボロボロに使い古された鉄壁があります。
名前がとても難しそうで敬遠されますが、実はとても基本的で、これ一冊で受験レベルの単語を全て網羅できます。
大学生になっても使えるので、コスパ最強です。受験生は必ず買いましょう。
僕のオススメの勉強法は、鉄壁を一冊購入し、それを徹底的にやるのが一番効率的だと思います。
どうやって覚えればいいの?
ゴールが見えましたが、4000単語って壮絶そうですよね。
ただ闇雲にやっても、時間を浪費するだけです。効率を意識しなければなりません。
では、実際に英単語を4000個、どうやって覚えたらいいのでしょうか?
単語暗記あるあるとして、
- 新しい単語を覚えると前覚えた単語を忘れてしまう
- 単語の暗記が継続しない
- 覚えているつもりで実は頭に入っていない
- 問題文中に出てくると戸惑う
など、悩みがいっぱい出てきますよね。
まずは例として、一週間に70個の単語を暗記するに当たって、悪い暗記の仕方を挙げていきます。
悪い例①:1日10個をコツコツと!
1日10個覚えたら一週間で70個ですね。
コツコツと勉強しなさいとはよく聞きますし、実際しっかりと継続して勉強できているのは偉いですよね。
しかし、1日10個英単語を覚えていく勉強は非常に効率が悪いです。
実際に経験してみたことがある人ならわかると思うのですが、3日後には最初に覚えた10単語はほぼ確実に忘れています。
なぜ忘れてしまうのでしょう。
これは、復習をしていないこと、同じ単語を繰り返して勉強しないことによって、記憶の定着率がほぼゼロになってしまうことによります。
人間の記憶は1日後には70%忘れてしまうと言います。なので、1日後に他の単語を10個覚えても、前日に覚えた7個を忘れてしまっています。
2日後には最初の日に覚えた単語全てを忘れてしまっていてもおかしくはないですし、二日目に覚えたものも大部分が忘れているでしょう。
英単語学習は、同じ単語を繰り返し学習することで頭に定着させることが大前提です。
なので、例えば一週間で70単語覚える目標で、1日10個の目標にしてしまうと、
一つの単語あたり覚える作業が1日しかなくなり、非常に定着に不安があります。
悪い例②:気が向いたときに100個!
例1とは違い、一気にたくさんの単語を覚える、詰め込み型の勉強ですね。
ただ、気が向いた時、というのはどうでしょうか。
記憶に定着させるためには、継続的な勉強が必要です。
気が向いたとき、というのが結構頻繁だったら良いですが、英単語の暗記ってあんま気が進まないと思います。
継続性がない勉強法は、ふと気づいたらめんどくさくてやめてたなんてことになってしまいます。
反復復習が大前提です。同じ単語を何度も繰り返し勉強しましょう。
単語暗記の大前提
悪い例をご紹介しましたが、ここでは単語を覚える、つまり暗記することにおいて、大前提となる頭の使い方、記憶法をお伝えします。
①アウトプットする
よく単語帳をじーっと眺めるだけで、本当に覚えてるのかなぁと内心不安に思いながらもそのまま勉強している人がいますが、それだけでは完全に無意味です。
その状態で、単語テストを解くことを想像してみてください。。。
解けないですよね。
どうすれば解けるのかですが、一旦、「単語テストを解く」ということを少し深掘りしましょう。
単語テストを解くには、何もみない状態で英単語の意味(もしくは日本語から英単語)を頭から引っ張ってこれないといけません。
逆に言えば、これができればテストは解けるわけです。
なので、ひたすら頭から単語を引っ張り出してくる練習をするべきです。
これがよく言われるアウトプットです。
よくいるのが、単語帳を見るだけで覚えた気になって、テスト形式の確認作業を行なっていない人がいます。
それはインプットのみの勉強で、アウトプットを行なっていないので起こることです。
これからは、何もみない状態で頭の中から引き出すことをイメージして単語帳を使いましょう。
②一日に覚える量を少なくしすぎない
これも重要です。ダイレクトに効率に関わってきます。
悪い例で一日10個くらい覚える人をご紹介しました。
一時期僕もやっていたのですが、まじで非効率な上につまらなくて全然続かなく、すぐ飽きます。
新しい単語を覚えるときは、1日1時間で50単語を目標にしましょう。
これがおそらく、ちょうどいい分量だと思っています。
1日1時間としましたが、単語の勉強はそれ以上はしないようにしましょう。
理由は、他の勉強もする必要がありますし、単語は継続が大事で1日に長時間やっても特に意味ないからです。
長時間でなく、長期間を意識しましょう。
とは言っても、毎日新しい単語50個って無理だ!と思われるかもしれません。
もちろん、きついです。
ですが僕が言いたいのは、一週間で350個覚えろってことではありません。
一週間で覚えるべき単語量は100個です。
どういうことかというと、1日目、二日目で100個を覚えたら、残りの5日でそれを復習することに費やします。
その方が圧倒的に効率よく頭に叩き込めるし、定着のしやすさが違います。
詳しくは後でご紹介する一週間の使い方でご紹介するので、そちらをご覧ください。
1日50個、7日で100個。
このペースでの継続を怠らないようにしましょう。
③継続させる
英語学習がかなり大変なことの一つに、長期間継続して勉強しないと伸びない、ということが挙げられます。
英語は筋トレと似ています。一回頑張ったからといって、伸びるものではありません。
普通の暗記科目では、頭から引っ張り出して答えればいいですが、英単語に関しては少し違います。
- 英単語の力がないと長文、リスニング、他全てが壊滅する
- 曖昧に記憶していると、パフォーマンスが圧倒的に低下する
- 反射で答えられるくらいの定着度が必要
英単語は、曖昧に覚えてはいけません。
私たちが普段から使っている日本語のように、反射で意味がわかる程度まで使いこなせなければいけません。
いちいち意味を思い出しながら長文を読むと、読むスピードが圧倒的に低くなりますし、内容に集中できません。
ましてや、リスニングなんて意味不明です。
ではどうすればいいのか。結論はとてもシンプルで、
毎日英語に触れ続け、アウトプットをしましょう。
私たちが絶対に忘れないようなもの、例として日本語をどのように習得したかを考えてみましょう。
私たちは、普段から毎日毎日、日本語を読み、話し、聞いて理解しています。
長期間に渡って、日本語に触れ、実際に使用しながら生活していくうちに、何も考えずに使えているようになるわけです。
もちろん、赤ちゃんのころは経験が全然なく、単語レベルを覚えるのも精一杯でしょう。
ですが、限りない数のアウトプット、インプットを長期間繰り返すことで、反射的に使えるようになるまで成長しています。
英語も同じです。
私たちは、最初は英語の単語さえ全然知らない赤ちゃんですが、実際に単語帳などをみて、実際に文章内で読んで、英語が話されるのを聞いて、自分から話していく中で定着していきます。
この過程で、継続させるということが非常に大切になってきます。
毎日はもしかしたらきついかもしれませんが、一日1時間ほどでもいいので、英語に触れる機会を作ると、気づいた頃には実力は上がっています。
もちろん、この1時間をどう使うかによっても定着度合いが全然違いますが、継続することの大切さを理解していただけたらと思います。
英単語勉強法:結論はシンプルです
最後に、実際に僕が行なっている英単語の勉強法をご紹介します。
結論から言うと、フラッシュカードのような単語帳を作って暗記していきます。
これが最強です。
イメージ、こんな感じのやつです。
ただ、この紙の単語帳にこだわる必要はなくて、次の要件を満たせばオッケーです。
- シャッフル可能
- 分解可能(間違えたものを取り出すため)
- 持ち運びが楽
- 作成が比較的楽
- 1ページに一単語しか書かない(本の単語帳は見開き10単語あるからNG)
シャッフルは、順番で覚えないようにするために必須です。
本の英単語帳で覚えていると、自然とその単語の順番を覚えてしまいます。
覚えられてるんだからいいじゃん…?
って思うかもしれないんですが、実は少し落とし穴があります。
例えば、本で覚えているはずなのに、テストの文章中に出てこられるとど忘れするような単語って結構ないでしょうか…?
あれは、本の中で他の情報、例えば
- 単語のページの上での位置
- 次の英単語の情報
- 前の英単語の情報
- その単語がどのチャプターにあったか
などのヒントが無意識に働いてしまい、その英単語をしっかりと覚えきれていないことが原因となります。
なので、本の単語帳のような、単語の位置を変えられないのは反復学習には適しません。
もちろん最初に覚える分には大丈夫です。
分解可能に関しては、反復学習の際の効率に直結します。
学習していくうちに、苦手な部分が出てきます。
ですが、その苦手な部分を復習するために全ての単語を復習していては、効率が悪いです。
なので、最終的に自分が苦手な単語を絞り出し、それだけを集めた単語帳を作って効率を上げることが大切です。
そのために、分解できることが重要なのです。
次の持ち運び可能は、どこでもできるために重要と言うのは簡単に言えますね。
作成が楽、に関しては少々難しいです。
4000語もの単語帳を作成するのは、結構時間がかかり、骨の折れる作業です。
ですがあとあと楽になるので、必ず作りたいところです。
なので、どう作るかが大切になってきます。
方法を3つご紹介します。
PowerPointを使った方法
パワポを使って単語帳を作成します。
この方法のメリットは、次の通りです。
- iPhone、iPadなどの端末があれば、どこでも勉強可能
- データなのでコピペができ、複数人で作れば高速に終わる
- 人と共有できる
- なくす心配がない
デメリットとしては、以下の通りです。
- パソコンが必要
- 少し覚えることがあるのが手間(ランダム再生方法など)
メリットが強すぎるのでこの方法を一番にオススメしたいです。
パソコンを触ったことがない人とかでも、パワポは簡単に使えますので、比較的楽に作れると思います。
また、友達同士で頑張れば、例えば10人集めれば、一人400単語の作成で完了します。
1日あればできちゃう量です。
なので、よっぽど理由がない場合以外は、この方法がベストなのではないか、と思います。
作り方は以下の記事をご確認ください。(まだ書けてません…)
スマホアプリ(mican)を使った方法
僕の弟が使っている、英単語学習スマホアプリです。
かなり評判が良く、軽く使ってみたのですが、なるほどな、といった感じでした。
課金が必要ですが鉄壁、ターゲットなど、様々な単語帳が入っており、反復学習ができます。
micanについてはこちらで使ってみた感想を書いておりますので、こちらをお読みください。
(記事完成まで少々お待ちください)
プログラミングを使った方法
はい、完全上級者向けなので、飛ばして大丈夫です。
プログラミングのWebスクレイピングと言う技術を使用して、様々なWebサイトから情報を抽出することができます。
これを使って、単語帳の作成を自動化することができます。
僕はプログラミングをやっているので、この方法で
3日で12000単語を自動的に単語帳にしました。
実際はコード書いただけでほとんど何もしていません。
なので、もしプログラミングができるなら超強力です。
興味がある方は外部の参考記事を載せておきます。
100均の単語帳で頑張る方法
もっともシンプルであり、かつ過酷な方法です。
僕はパソコンが使えない中学生、高校生時代はずっとこれでやってました。
使った単語帳はセリアの単語帳です。
手が疲れますが、作った後の楽さを考えたら作る以外の選択肢はなく、頑張ってました。
単語帳の覚え方
作り方がわかったところで、最後に覚え方を紹介します。
以下の点に注意して学習していきましょう。
- 毎日やる(通学時間など)
- 100〜200単語を一週間で覚えるペースを意識
- 100単語を初日に一気に覚えて、一週間かけて継続復習する感覚
まず、重要となるのが100単語を初日に一気に覚える、ということです。
そんなん無理な気もしますが、暗記度は30%くらいでいいので頑張って触れましょう。
初日は単語帳でなく、鉄壁で覚える方がわかりやすくていいです。
継続して触れていくことが大事なので、一度に多く入れ、それを長期間行います。
翌日に同じ英単語を、フラッシュカードでテストしながらもう一度鉄壁で覚えます。
これを3〜4日くらい続けたら、あとはひたすらフラッシュカードを回しましょう。
ちなみに、1日の英単語勉強時間は1時間ないくらいで大丈夫です。
初日のみは、少し時間をかけましょう。
大事なのはかけた時間でなく、アウトプットの質と継続性です。
しっかりと頭に入れることを意識しつつ、継続を心がけましょう。
まとめ
- 4000語を目標にしよう
- フラッシュカードでアウトプット勉強をしよう
- 毎日継続させよう
- 一度に100単語覚え、7日間同じ単語を勉強しよう
これだけで結構変わると思います。一度試してみてください。