東大大学院のコンピュータ科学専攻の院試を受けようと思っているけど、凄そうな人ばっかなイメージ…
コンピュータ知識ゼロだけど、間に合うのかなぁ…
こんな悩みにお答えします。
コンピュータ科学専攻ってどんなとこ?
そもそもコンピュータ科学専攻ってどんなことを研究しているのでしょうか。
東京大学大学院情報理工学系コンピュータ科学専攻の公式ホームページには次のように書かれております。
計算の基礎理論、計算システム/プログラミング、ビジュアル情報、コンピュータアーキテクチャ、生物情報を中心とした計算システム分野の教育・研究を行い、次世代情報科学技術のコンピュータ的側面の基礎を主な研究対象とする。
プログラミングやソフトウェアなど研究分野は多岐に渡ります。コンピュータ分野の最先端技術の基礎を研究している分野です。
また、入試を受けるについてやっぱり気になるのは倍率ですよね。
東大大学院情報理工学研究科コンピュータ科学専攻の倍率は、平成29年度で1.8倍程度となっております。定員は40人です。
実はここ数年で志願者数がかなり増えています。平成24年は志願者は定員40人に対したったの45人しかいませんでした。ここ5年で志願者は1.8倍に増えているという事になります。
コンピュータって、今の私たちにはもう無くてはならないものになっていますよね。今特にhotな学問と言えるでしょう!
どんな研究室があるの?
大まかなイメージが掴めたところで、実際どんな研究室があるのか見てみましょう。
研究室のコンピュータ科学専攻では、全部で19の研究室があり、それぞれが論理学、アルゴリズム、グラフィクス、ソフトウェアなどのコンピュータに関係のある研究をしています。
研究内容も大事ですが、研究室の雰囲気、システム、メンバーなどもかなり重要ですので、興味がありましたら実際に見学してみるのをお勧めします!百聞は一見にしかずです!
詳しくはこちらの記事で紹介しておりますので、そちらを参考にしてください!
試験科目は?
実際に合格するには、嫌でも試験を受けなければいけません。まずは試験科目を把握して、敵を知りましょう。
コンピュータ科学専攻の試験科目は、大きく
- 一般教養科目
- 専門科目
- 口述試験
に分かれております。
試験日は8月の下旬ごろに二日間かけて行われます。1日目が筆記、2日目が口述です。
一般教養科目
情報工学系研究科の全専攻に受験する人が一律で受けるテストの事で数学、TOEFLが課されます。
ではまず一般教養科目についてそれぞれの科目で説明していきます。
一般教養科目① 【数学】
数学に関しては、全3問で、
- 線形代数学
- 解析(微分積分、常微分方程式など)
- 確率・統計
の3問が出題されます。選択問題はなく、全問回答しなければいけません。
情報理工系研究科の数学対策については、基本から標準的な内容をしっかり身につけておく必要があります。
院試の際に絶対買うべき数学演習書をこちらで紹介しています。基本的に工学系と同じ対策法でなんとかなるので、上の産科目の部分だけやりましょう。
最後に不可欠なのが過去問演習です。過去問が公式サイトに載っているので、リンクからダウンロードしましょう。
一般教養科目② 【TOEFL】
きました、TOEFLです。大学に入ってから英語に触れてなかった人も、ここを突破しなければなりません。
ただ、情報理工学研究科のTOEFLは、システムが少々複雑で、気をつけるべきことがあります。こちらの記事で詳しくご紹介いたします。
専門科目
コンピュータ科学専攻の専門科目は30分の休憩を挟み一部と二部に分かれております。
一部は
- 情報数学
- 数値計算
- 離散数学
- アルゴリズムと計算量
- 形式言語
- 論理学
- プログラミング言語論
- 計算機アーキテクチャ
- オペレーティングシステム
の9科目で、90分で大問3問出題されます。選択問題はなく、全問回答です。また、出題にJava または C 言語が使われることがありますので、これらの言語の基本知識は必須でしょう。
二部は
- 機械学習
- グ ラフィクス
- 自然言語処理
- バ イオインフォマティクス
の4科目で、90分で大問6問出題されます。こちらは2問選択です。一部と同様に、出題にJava または C 言語が使われることがあります。
つまり、合計13科目となります。多すぎますね…
また、外部受験とかだと、勉強する分野のタイトルだけ言われても正直どんな風に勉強すれば良いかわからないですよね。
コンピュータ科学専攻を対策!公式が進める参考書
心配ご無用。実は、各科目に対しコンピュータ科学専攻が公式でお勧めしている参考書、教科書があります。順番にご紹介していきます。
情報数学
数値解析
離散数学
アルゴリズムと計算量
形式言語
論理学
プログラミング言語論
計算機アーキテクチャ
オペレーティングシステム
機械学習
グラフィクス
自然言語処理
バイオインフォマティクス
出願の仕方は?
出願などの入学に関する手続きは、コンピュータ科学専攻の入学案内書と情報理工学研究科の募集要項に詳しく書いてあります。
こちらの二つの書類は受験するなら必須の書類なので、必ず二つともリンク先の情報理工学研究科の公式サイトでPDFをダウンロードしましょう!
過去問情報や、願書もあります!
まとめ
- コンピュータ科学専攻に行くには8月に行われる院試のために数学、TOEFL、専門科目を勉強する!
- TOEFLは事前に受ける必要がある!
- 参考書、過去問を有効活用し勉強する!
問題の雰囲気、傾向を掴むために必ず過去問をチラ見しましょう。大学院の院試は基礎〜標準的な内容しか出ないので、自分が勉強するべき部分を見極めましょう。
過去問は絶対使ったほうがいいです!TOEFL受験忘れないように!